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定期的な聴診が診断のはじまり

「つかれやすくなった」「咳をしている」「呼吸が浅くて速い」「お散歩の距離が減っている」。こんなことが気になっていませんか?もしかしたらそんなわんちゃんは心臓を患っているのかも・・・

わんちゃんの心臓病は進行すると命にかかわる大きな病気です。早期の診断と投薬によって長期間コントロールできることが知られていますが、急な呼吸困難や失神などの強い症状を引き起こすことも少なくありません。

今回はそんなわんちゃんの心臓病についてご説明します。

わんちゃんの心臓病を見逃さないためには定期的な聴診が最重要! 動物病院を受診したときは必ず聴診器で心臓の音を聞いてもらおう!

さて、繰り返し書かせていただきましたが、わんちゃんの心臓病を最初にみつけるきっかけはなんといっても「聴診」です。

わんちゃんの心臓病で最も多い「僧帽弁閉鎖不全症」では心臓の雑音が聴取されることがほとんどで、無症状でも聴診したら雑音があった!なんてことはよくあることです。

特にキャバリア、チワワ、シーズー、トイプードル、マルチーズ、ポメラニアンなどの犬種は心臓病になりやすいことが知られていますし、これら以外の犬種でも中年齢以上になったら定期的な聴診は欠かせません。ワクチンやフィラリア・ノミダニの予防などで動物病院を受診したときには必ず聴診してもらい、心臓の音が問題ないかを確認するように心がけましょう。

心臓病を診断するための画像検査 適切な検査で診断と治療方針を決定

  • 心臓病を診断するための画像検査;レントゲン検査

    心臓病を診断するために欠かせない検査のひとつが胸部レントゲン検査です。胸部レントゲン検査では心臓のサイズや形態、肺の状況を評価します。これは心臓病、特に僧帽弁閉鎖不全症の病期分類に必要なだけでなく、肺にお水が溜まってしまう肺水腫の評価にも有用です。特に肺水腫は直接命に関わる病態であるため、入院もしくは通院での治療が必須となります。しかし、仮に胸部レントゲン検査で心臓に見た目上の異常があまりなさそうに見えても油断は禁物。レントゲン検査のみで心臓病の診断はできません。胸部レントゲン検査を補完するためにもうひとつも必ず実施するようにしましょう。

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  • 心臓病を診断するための画像検査;心臓超音波検査

    もうひとつの欠かせない検査が心臓超音波検査となります。心臓の超音波検査では、聴診でみつかった心臓の雑音がどこから発生しているのか、雑音の原因となる異常はどの程度の重症度なのか、投薬治療を始める必要があるのか、投薬が必要であればどんなお薬が必要なのかなど、とてもたくさんの情報を得ることができます。

    心臓超音波検査で判断できる重要なことには内科治療と外科手術の適応判断も含まれます。当院では実施していませんが、いくつかの心臓病は外科手術によって完治が期待できるようになりました。当院での心臓超音波検査によって外科手術を検討したほうが良いと判断した場合には、信頼できる動物病院と心臓外科を執刀可能な獣医師をご紹介いたしますのでご安心ください。

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CHECK!

きちんとした診断と定期健診で心臓病と上手に付き合おう!

心臓病と診断された多くの子はお薬によって治療が始まります。そしてそのお薬は生涯にわたって飲み続けることがほとんどです。
「この子はもう普段通りの生活ができなくなってしまうのかな?」「もうお散歩にも行けないのかな?」
そんな悲観的になる必要はありません!心臓病でもお薬を飲みながら普段通りの生活をしている子はたくさんいます。
最後に代表的な病気について簡単にご説明します。

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    POINT01

    小型犬で注意?!犬の心臓病で最多!
    ;僧帽弁閉鎖不全症

    わんちゃんの心臓病で最も多いのが僧帽弁閉鎖不全症になります。これは心臓病の左側のお部屋でトラブルが生じる病気です。特に中高齢の小型犬で多く発症しますが、中型犬以上でもみられる子がいますので注意が必要です。

    最近は早期診断と投薬によって非常に長くコントロールが可能となっていますので、もしも診断されてしまったら積極的な治療をご検討くださいね。

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    POINT02

    実は意外と多い?!併発疾患にも要注意!
    ;肺高血圧症

    僧帽弁閉鎖不全症とは逆、心臓の右側に負担がかかって生じる病気が肺高血圧症になります。これは僧帽弁閉鎖不全症よりも心臓の雑音が聴こえづらいことや超音波検査で過小評価されやすいことが多い病気ですのでより注意が必要です。強い症状としては失神を引き起こすことがあり、そのような場合は早急な治療加入が必須となります。

    また肺高血圧症は鼻ぺちゃな犬種(短頭種)で多いという特徴や呼吸器疾患に併発することもあるため、同時にみられる場合には合わせて治療が必要となります。お薬もヒト用のものを投薬するケースが多いため、当院では動物薬だけでなく人薬も取りそろえるようにしています。

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    POINT03

    1歳未満で心臓に雑音!?
    ;先天性心疾患

    最初のワクチンなどで心臓に雑音がある場合は生まれつきの心臓病を患っている可能性があります。先天性の心臓病は種類が多く症状も多岐にわたりますが、無症状でみつけられることがほとんどですので、心雑音が聴取された際には早めの検査を心がけましょう。

    先天性の心臓病は動脈管開存症や大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症のように手術を検討すべきものから、治療が不要で経過観察のみで問題ないものまでさまざまです。

    無理な治療や投薬をしないよう適切な診断と治療方針をご提示いたしますので、いつでもご相談くださいね。

お急ぎの場合は電話窓口まで、お気軽にお問い合わせください。

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